「エクセリン」 て何のクスリ?
ラジオのCMソングで「♪ エクセリン、エクセリン、ウェール」 というのがある。ずっとクスリの宣伝だと思っていたら、某競艇場の宣伝なのだった。
歌詞は 「エクセリン」 ではなく、「エクサイティング」 と言っていたのである。
日本人は 「アイ」 という発音を 「エ」 に音便化してしまうことがよくある。「したい」 が 「してぇ」 になり、「偉い」 が 「えれぇ」 になる。
それで、「エクサイティング」 が 「エクセリン」 になってしまったわけだ。
歌に限らず、新橋から出ている 「新交通ゆりかもめ」 の車内アナウンスでも、"Thank you for riding Yurikamome" と言っているのだが、"riding" が "waiting" に聞こえてしまう。つい日本語の音便化の規則に従ってしまうのだ。
ネイティブの発音を聞くと、[ai] は決して [e] にならず、どちらかと言えば [a] に聞こえる。 だから、ビートルズの "I Want to Hold Your Hand" は、「会わな方丈変」 に聞こえる。
日本人は、口をタテに開くべきところをヨコに開いてしまうので、「アイ」 が 「エ」 に聞こえてしまうのである。
"R" と "L"や、"S" と "TH" の区別がつかないだけでなく、母音の音便化という点でも、身についた身体性というものから抜け出るのは容易ではない。
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