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2003年2月18日

悪いのは 「丸投げ」 ではない

近頃「丸投げ」が何かと問題になっている。「経済政策が『丸投げ』だからいけない」などという文脈だ。

しかし、「金も口も出す」というより、「金を出して、後は信じて任せた」という方が、物事はずっとうまく行く。

例えば自分が何かのプロジェクトの進行を任されたとしよう。その場合、発注側からああだこうだと細部に至るまで余計な注文をつけられたら、うっとうしくてやってられないと思うだろう。

「任せたんなら、信じて任せろ!」と言いたくなる。

だから、信頼関係さえあれば「丸投げ」 というのは非常に有効な手段である。現にそれでうまく行っているケースは、日本中に山ほどある。

「丸投げ」が問題になるのは、公共工事などのケースである。受注した建築業者は、具体的な工事作業を下請けに「丸投げ」する場合が多い。「丸投げ」された下請業者としては、適正マージンをさっぴかれた金額で任されるので、「手抜き」をしないでは工事は不可能なのである。これが典型的な「丸投げ」の弊害である。

しかし、一国の首相が大臣に個別の政策を任せるのは、マージンがどうのこうのという話ではない。失敗したら政権交代させればいいだけのことだ。「丸投げ」自体は非難されるべきことでも何でもないのであって、論議されるべきなのは、あくまでも政策の中身である。

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