パパのウンコ
先日、上野駅のトイレで用を足していたら、小さな男の子を連れた若いオトウサンが飛び込んできて、「大」 の方に入り、ドアをバタンと閉めた。
取り残された男の子は、心細そうに 「パパァ」 と呼びかけた。
パパは 「大」 の中から、
「すぐ出るから、そこで待ってなさい」 と応えた。
すると、小さな男の子は、
「パパァ、すぐになんか出なくていいよぅ。ちゃんと一杯ウンコするんだよ。ゆっくり、一杯するんだよぅ」 と健気にも呼びかけたのだった。
周り中、とてもほのぼのとした雰囲気に包まれた。
この子は、きっといつもママにそう言われているのだろう。「大」 の方に入ったら、きちんと一杯ウンコをするのがいいことで、それをちゃんと外で待っているのが 「優しさ」 だと感じているのだ。
だから、見知らぬ場所に取り残された心細さを我慢してでも、パパが一杯ウンコをするのを待っていなければならないと思ったのだ。きっと優しいいい子に育つだろう。
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