神話オリジンの建国
従来、マスコミは建国記念の日の祝賀行事と、反建国記念の集会を並列的にレポートするのを旨としてきた。
ところが、さっき Yahoo のニュースで検索してみたが、「反~」のニュースは見当たらない。
多分、「反~」 の動きをまったく書かなかったわけではないのだろうが、今回は扱いに格段の差がつくほど小さな記事だったかなにかで、Yahoo のサイトでは無視されることになったのだろう。
マスコミは反建国記念派の動きを必ず添えることで、思想的中立性を保ったようなつもりになっていたのだろうが、下卑たアリバイ作りのようなもので、どうも気に食わなかった。今年はようやくまともになりかかったのかもしれない。
反建国記念派の論拠は、「2月11日は神話に基づくもので、歴史的事実ではない」ということと、「紀元節復活は、軍国主義復活につながる」ということだ。
建国記念の日が「歴史的事実」に基づくかどうかなんて、問題ではない。「神話に基づく」という方が、「東洋の神秘の国」らしいアイデンティティが発揮されていいではないか。
世界中で祝われるクリスマスが、実際のイエスの誕生日ではないらしいというのは、ほぼ定説なのに、誰も文句を言わない。それと同じで、昔からそう伝えられているのだから、それでいいのである。
「紀元節復活云々」はナンセンスなステロタイプである。論評するのも馬鹿馬鹿しいので、あえて何も言わない。
| 固定リンク
« パパのウンコ | トップページ | 夢の中のアイデア »
「比較文化・フォークロア」カテゴリの記事
- 日本人は「赤・青・白・黒」以外の色のコンセプトが薄い(2021.04.06)
- 「太陽が赤い」というのは日本人だけということについて(2021.04.05)
- バレンタイン、スイートピー、スイーピーの三題噺(2021.02.13)
- キムチを巡る中韓対立(2021.01.20)
- 神道式の結婚式の歴史は案外新しい(2020.12.04)
コメント