「比喩」 で語る
これからの時代は、「真理を比喩で語る」 ことが重要になる。
具体的客観的事実のみをありがたがった近代には、「真理」 を語るレトリックがなかった。それで、こんなにもつまらない時代を作ってしまった。
具体的事実を客観的に語るというスタイルでは、真理に到達できないのだ。それは 「客観的」 という概念が、突き詰めれば突き詰めるほど 「実体」 のないものになるということと遠くない。
考えてみれば、釈迦もキリストも、みな真理を比喩で語ったのである。それは、「真理」 というものが目に見えないものであるだけに、客観的、具体的には語りえないものだからだ。
これからは、いかにふさわしい比喩を語れるかが、重要なポイントなのである。「物語」 を語る手法である。それはテクニックというよりは、直観である。だから、インスピレーションのない者はものを語れないのである。
いかに論理的であるかよりも、いかに直観的であるかが問われる。「論理」 で得られるのは 「説得」 とか 「論破」 でしかないが、「直観」 からは 深い 「共感」 が得られる。
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