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2003年3月 1日

南米のおおらかさ

南米べネエズラでは、国中の時計が 1日あたり 150秒遅れるという。

大規模な旱魃で水力発電所が使えなくなり、電力不足を補うために、電源周波数を少し下げたため、この現象が約 1年間続いているらしい。

日本やアメリカだったら大騒ぎになるところだが、そこは南米の大らかなお国柄である。国民はなんとも思っていないらしい。「自分が 2分遅刻しても、他の人も 2分遅れるのだから問題ない」 という発想だ。なるほど道理である。

しかし、それも一国内の問題ならいいのだが、国際的な関係で見ると、1日に 2分半もの遅れが出るのは問題だ。2日で 5分、24
日で 1時間である。

CNN ニュースによると、ある航空管制官は 「確かに時計は遅れる。でも 3カ月に 1回合わせているから大丈夫」 というのだが、3ヶ月では 4時間近い狂いが出ているはずなのに、本当に大丈夫なのか。大した肝の据わりようである。

時計の遅れは、既に合計 14時間以上になっているというのだから、既に半日以上ずれていることになる。ただ、時計は 12時間しか認識しないから、放っておいたとしても、2時間ちょっとの遅れということで済んでいるのかもしれない。

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