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2003年3月26日

近頃 「団塊の世代」 が……

近頃 「団塊の世代」 に元気がないと感じるのは、私だけではないだろう。

私は彼らよりほんの少し遅れて生まれたため、「割を食って」 きた世代である。直前を行く世代の圧倒的な量的パワーを、斜に構えて受け流すことで、辛うじて生きてきた。

ところが最近、彼らの取り柄である 「圧倒的な量的パワー」 を全然感じないのである。そうなると私の世代も、いつまでも斜に構えてばかりもいられない。多少は前に出て行かなければ、責任を果たせないということも生じてきたのである。

思えば、これも世の流れの必然なのかもしれない。「団塊の世代」 は高度成長の時期に思春期を過ごし、「右肩上がり」 の雰囲気の中で突っ走ってきた。基本的に 「数を頼んで、行け行けドンドン」 という世代である。

ところが今、「団塊の世代」 はリストラの波に洗われ、生まれて初めて苦難の道を歩いている。「数を頼みの圧倒的パワー」 が通用しない。「数」 がかえって邪魔になるという、未曾有の世界に突入したのである。

しかし、それは私の世代にとっては 「未曾有」 でもなんでもない。思い返せば、今までだって 「数が邪魔」 でしょうがなかったのである。 数でしか勝負しない 「段階の世代」 に荒らしまくられた地平を、「個」 の感性でチマチマと修復し、尻拭いするという役回りを演じてきた。

そして、ふと気付けば、今こそこうした 「チマチマとした感性」 が活かされる時代になっているのだ。このことに気付かなければならない。

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