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2003年3月19日

すべての戦争は「各論」

総論として言えば、戦争に賛成する人は少ないに決まっている。

では、なぜ人類は戦争を繰り返すのか? それは、すべての戦争は「各論」として遂行されるからである。「総論反対、各論賛成」になるのである。

これまで「反戦運動」が実を結んだ例がないのは、すべての「反戦運動」は「総論的」だったからである。抽象的な「総論」は、具体的な「各論」の前では、ムード的な力しかもてなかった。

なぜ「各論」にまで降りると、人は「戦争賛成」になるのか。それは、人は結局、物質的な「富」を求めるからである。「富」は有限だから、奪い合いをしなければ十分には得られないという「幻想」を抱いているのである。

これが「幻想」であるのは、明らかだ
。奪い合って得た「富 は、分かち合って得た「富」よりも常に「貧しい」のである。それは、「奪い合い」という行為には、確実に「破壊的」な要素が含まれるからだ。「分かち合い」は生産的な行為だから、その過程で必ず「富」は増殖されるのである。

「幻想」から覚めてみると、実は奪い合いさえしなければ、世界の「富」は無限なのだ。

 

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