« 憲法問題 | トップページ | 人が警察犬を噛んだ »

2003年4月22日

天候性善説

一日中家に籠って原稿を書いていると、今日のようないい天気は、しみじみもったいない気がする。

ところで、日本語で 「お天気」 と言えば 「晴れ」 を指すが、英語の "the weather" は 「荒れ模様」 を意味するらしい。

研究社の新英和中辞典によると、"be exposed to the weather"という用例が 「風雨にさらされる」 という意味である。

日本と英国の自然に対する意識が反映されているように感じられ、興味深いものがある。

日本は本当にマイルドな自然に恵まれた風土なのだなと思う。何しろ、「お天気」 といえば、「いい天気」 のことなのだ。天候性善説である。自ずと自然と調和して生きるという意識が醸造される。

一方、英国の天気は人間につらく当たる。天候性悪説だ。"The weather" といえば雨嵐のことで、"good weather" と言って初めて 「いい天気」 のことになる。人間と自然は対立的な存在である。

日本人はやはり 「のほほん」 としている。世界でも稀に見る 「いい性格」 の民族である。悪く言えば 「甘ちゃん」 なのだが、よく言えば 「おっとりしている」 のだ。この良さを残したまま、用心深くなることが必要だ。

|

« 憲法問題 | トップページ | 人が警察犬を噛んだ »

哲学・精神世界」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 憲法問題 | トップページ | 人が警察犬を噛んだ »