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2003年4月 5日

「インフレ待望論」って?

「独立しました」 というと、「こんな経済の悪い時によく思い切ったね」 と言われるが、単に自然の成り行きである。

どうせデフレなのだから、今まで得ていた収入ぐらいは、独立した方が気兼ねなく得られそうだという気がしないでもないし。

デフレといえば、これであまりにも痛めつけられたためか、「インフレ待望論」 が喧伝されている。「一定のインフレ率が確保できれば、経済はすぐに回復する」 というのである。そのためにも、日銀はどんどん紙幣を増刷して、お金をたくさん出回らせればいいと言う人まである。

私は経済に関しては素人同然で、ごく単純に考えてしまうので、この 「インフレ待望論」 というのがさっぱりわからない。

今回のデフレは、経済構造の根本的変化の結果であって、デフレが原因となって今回の不況が収束しないというわけではない。結果として生じているデフレなのだから、その原因を何とかしなければ、インフレなんか発生するわけがないではないか。

いくらインフレを待望しても実現しないという、そのこと自体が問題なのであり、その原因に手をつけずに、「デフレ克服」 だけを声高に唱えさえすればいいというのは、「赤信号、皆で渡れば恐くない」 という心理と同じではないかと感じている。

そんなことを叫ぶより、自分の仕事を地道に最適化することを考えたい。方々でそれができれば、自然にデフレは収まるはずではないか。

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