ネーミングの達人
娘が 「小林製薬の商品名って面白いよぉ」 というので、サイトに行ってみた。
なるほど、面白いというか、「ベタ」 の極致でわかりやすい。例えば、"おなかのハリに 「ガスピタン」"、"しみ、そばかすに 「ケシミン」" といった具合。
まだまだある。
"虫さされに 「カユピタクール」"、"さかむけ・ひび・小きり傷をピタッ!と固める 「サカムケア」"、"のどの殺菌・消毒に 「のどぬーる」"、"水虫薬 「ミズムズ」"、綿棒の 「ミミクリン」、"かかとに潤いをあたえる 「なめらかかと」"、有名なところでは、「熱さまシート」、。
家庭用品になると、もっと徹底している。
「網戸きれいに仕上げ隊」、「髪の毛集めてポイ」、「ホコリ集めてポイ」、「かんたん洗浄丸洗濯槽用」、「野菜長持ちーな」、「根菜長持ちーな」、「しみとり~な」、「タタミのツヤ出しーな」、「まな板汚さないシート」、「チン!してふくだけ」、「ミトンでふきふき」、「メガネクリーナふきふき」、「トイレットペーパでちょいふき」、「便座除菌クリーナー」などなど …… 。
う~むと感心してしまった。ここまで来たら、ネーミングの達人である。ハイセンスかどうかは別として、これ以上に効率的な商品名はないだろう。どんな商品か、説明は要らない。商品名がすべてを物語っている。
江戸時代の簡潔な手紙の極致として、「一筆啓上、火の用心。おせん泣かすな、馬肥やせ」 というのがあるが、これに匹敵するものと言える。文化遺産となり得るレベルだと思った次第である。
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