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2003/04/04

しなくても済む海外出張

今回の戦争と広東・香港の肺炎騒ぎで、海外への観光旅行だけでなく、海外出張の多くも 「自粛」 されているようだ。

「必要なら行けばいいじゃないか」 と思うのだが、もしかしたら、「意味のある海外出張」 は、元々あまり多くないのかもしれない。

今でこそ長引く不況で多少はシビアになっているはずだが、昔は海外出張の多くは 「永年勤続のご褒美」 みたいなところがあった。繊維業界新聞の記者をしていた頃、よくヨーロッパのテキスタイル展示会に取材に行ったのだが、その展示会視察ツァーに参加する日本の業界人の多くは、もろに 「物見遊山」 だった。

4日間の展示会だとすると、せいぜい初日の半日だけ真面目に視察し、あとは徒党を組んでのオプショナルツァーで、観光名所めぐりにうつつを抜かすのである。会社に提出する報告書はどうするのかというと、新聞記者である私のような人間に晩飯をおごって、原稿のコピーをもらい、多少 「てにをは」 を変えて自分が書いたことにするのである。

そんなデタラメなことで通るのかというと、それが通るのである。代々そんな調子でやっているのだから、上司だってちゃんとわかっている。自分も海外出張では遊びまわってきたのだから、部下を責めるわけにもいかない。

そんな調子だから、戦争や伝染病があると、「これ幸い」 とばかりに海外出張を 「自粛」 して、コスト削減を行なうのである。大して必要でもない出張予定だったので、取りやめたところで痛くも痒くもない。気の毒なのは、「ご褒美」 を 1年先延ばしにされた出張予定者だけである。

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