制度というヤツは ……
システムとか制度とかいうのは、作るのは案外簡単だが、運営するのは難しい。そしてそれを廃止するのはもっと難しい。
小は小学校のクラスの決まりごとから、大は国家的制度に至るまで、時が経って陳腐化しているのに生きながらえるものがある。
制度というのは、それが出来上がった時にして、既に半ば陳腐化している。発端としては確かに必要があって設立が提案されたものであるはずだが、準備委員会のようなものでもんでいるうちに状況は微妙に変化し、正式に発足したときには、既に少々「ズレ」が生じているのだ。
それでもせっかくこしらえたものなのだから、せいぜいしっかりと機能させなければならないので、当初は手間隙かけて運営する。しかし、既に実態との遊離が生じているので、その制度の存続のためには、多少の化粧直しを施さなければならない。
そうすると、化粧直しそのものに手間とコストがかかる。それが仕事になる。その仕事のために予算が割かれ、雇用が行なわれる。そのために雇用された人間は、半永久的に化粧直しを続けてもらわないと仕事がなくなる。当初の目的は、この時点で半分は見えなくなる。自分自身の延命が自己目的化される。
ある時、「こんな制度は無駄だから廃止せよ」との意見が出る。制度の当事者は当然にも「決して無駄ではない」と反論する。しかし、「無駄ではない」と本気で信じているのは、その制度で飯を食っている人間のみである。しかしその人間こそが体制内部にいるので、制度はなかなか変わらない。いつの場合も、体性外部からの声は内部では無視されがちなのである。
だから、革新を行なうには体制の内側に入り込まなければならないというのは真理である。しかし入り込みすぎると体制そのものになってしまうので、外部にいた時の批判精神は消え失せている。従って無駄は無駄のまま、いつまでも止まらない。臨界点に達して内部崩壊するのを待つのが、一番の近道だったりする。
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