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2003年5月13日

夏至にスローな夜を

今年の夏至 (6月22日)に、「百万人のキャンドルナイト」 というのが企画されている。夏至の夜、8時から 10時まで、皆で一斉に電気を消して、「スローな夜」 を過ごしましょうという呼びかけだ。 >> こちら

東京タワーもライトアップをやめるらしい。

いい企画だなぁと思う。単に電気を消せばいいだけならば、私だって気軽に協力できそうだ。

このイベントには、さまざまな意味づけが可能だろうと思う。エコの視点、審美的な視点、ロマンの視点、ヒューマニズムの視点、ノスタルジーの視点、いろいろな視点からみても、「面白そう」 という気がするはずだ。

実際に都会の真ん中で電気の灯りが一斉に消えて、(もし空が晴れていれば) 星がフワーッと見えてくる瞬間というのは、さぞかしいいもんだろうと思う。

とはいえ、主催者も 「1億人の …… 」 と言わずに 「百万人の」 と言っているというのは、実際には、期待通りの 「闇」 とまではいかないのではないかという、控えめな見込みなのかもしれない。

山奥に行けば、いつだって本当の闇夜は体験できる。星々がびっしりとちりばめられた天の川だって、かんたんに見える。それでも、都会の真ん中で同じ夜空を見上げることができたら、それは格別のものだと思うのだ。

夏至の夜、できうる限りの 「暗さ」 を実現したいものだ。本当の光の暖かさというものを実感するためにも。

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