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2003年5月 3日

世代間タイムラグ

今、NHKラジオで特別番組「新・話の泉」というのをやっていて、立川談志などの出演者が、昔の行商の売り声や昭和20年代の演芸などの話題で盛り上がっている。

私は団塊の世代の後の生まれだが、なぜかよく憶えていて、懐かしくてたまらない。

私はなぜか、古い時代のことをよく知っているのである。どう考えても、団塊の世代の連中(55~58歳ぐらい)よりもずっと年寄りじみている。妻からも「大昔の人と暮らしてるみたい」と言われることがある。

鈴が森で「お若ぇの、お待ちなすっておくんなせぃやし」と言ったのが播随院長兵衛という侠客で、「待てとお止めなされしは、拙者のことでござるかの」と応えたのが白井権八という若侍。そしてその馴染みが吉原の小紫という花魁だったなんてことは、小学生の頃から知っていた。今の団塊世代のほとんどはこんなことは知らない。

なんで知っていたかというと、私は「ラジオ・オタク」だったのである。ラジオの演芸番組を聴いていれば、こんなことは常識だった。昔の人は寄席で耳学問していたのである。

しかしそれだけではない。私の生まれた山形県庄内地方は、時代の歩みが都会と比べて 10年は後れていたようなのだ。例えば、私は小学校 4年生まで、月に一度は学校で DDT 散布をされていた、保健所の職員が白衣を着てやって来て、我々の頭に DDT をふりかけ、のみならず、首筋から服の内側までプシュプシュと噴霧されていたのである。

関東生まれの人に聞くと、少なくとも 58歳までの人はそんな経験はないというのである。「いつの時代の話だ」と呆れられるのである。

どうも、私は大分昔の人間らしいのである。

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