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2003年6月11日

時差ぼけの考察

成田を 7日の夕方に立ち、ニューヨークに付いたのが、同じく 7日の夕方。フライトに要した12時間は、いわば空白である。

機内では最初の 3~4時間の間に仮眠し、あとはずっと起きていた。自分の体に 「長い長い夕方」 と信じ込ませようとした。

その企ては一見成功したように思えた。ホテルに着いて旅装を解き、夕食を済ませてベッドに入ったのは既に真夜中。苦もなく眠りについた。熟睡した。

目が覚めて、「あぁ、よく寝た」 と時計を見ると、まだ夜中の 2時だった。その時は、「ありがたい、まだまだ眠れる」 と思った。またすぐに眠りに落ちた。

また目が覚めた。窓の外はまだ暗い。それもそのはず、4時前である。もう一眠りしたいところだ。ところが、今度はなかなか寝付けない。ちょっとウトウトして、次に気づいたら、5時だった。もう眠れない。あきらめて、テレビのニュース番組を見た。

ベッドの中では、ほぼ 2時間おきに目が覚めるのに、起きているときは反対に ほぼ 2時間おきに猛烈な眠気に襲われる。典型的な時差ぼけだ。

もう 4日経ったのに、この症状は相変わらずだ。しかし、四六時中眠くてもうろうとしているわけでもないから、それほど不都合ではない。それに、ここまでくると日本に帰ってからのつらさを和らげるために、これ以上米国時間に適応したくないという気持ちも起きる。

昔、何日もかけた船旅をしていた頃は、時差を少しずつ消化していけたのだろう。その方がずっと自然なことのような気がする。

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