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2003年6月 7日

「時空」 の概念

今日の夕方、成田空港から出発して、12時間遅れの国に行くことになる。ニューヨークについて、もし更新できるとしたら、現地では 7日夜だが、多分、日本では 8日の朝以後のことになるだろう。

時間というのは、ややこしいものだ。

「絶対的な現在」 というものって、本当にあるんだろうかと思う。

仮にあるとしたら、それに目盛りを付けて呼ぶときに、地球の裏表で12時間ずれるというわけだ。目盛りに沿って認識した時点で、それは既に 「相対的な現在」 になってしまう。

だから、「絶対的な現在」 は、直観的に感じるしかない。多くの宗教が 「瞑想」 を重んじる所以である。

天体望遠鏡で観測できる100万光年の彼方の星の爆発は、「絶対的な現在」 の基準から見れば、100万年前の出来事だが、地球の我々には、「今」 の出来事のように認識される。

星の爆発という出来事が、我々に影響を与えるのに100万年かかっているわけだ。100万光年というのは、実は時間ではなく距離をあらわす単位なのだが、ここでは、時間と空間が渾然一体となって認識される。

「時空」 というのは、本来一つのもので、それを我々人間の不完全な認識器官でみると、「時間」 と 「空間」 という別のものに感じられるだけなのだと思う。

時々は日常の生活感覚から離れてみないと、我々は錯覚の中に埋没してしまう。

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