落書きの芸風
夕べは青山で酒を飲み、取手駅に夜中の 12時過ぎに到着。近くの駐車場に置いてある車のリクライニングを倒して仮眠し、気付いたら小鳥がチュンチュン鳴いていた。
非日常的な時間、改めて見回すと、周りには変てこりんな落書きがやたらに多い。
ニューヨークでは、あれほど氾濫していた Graffiti(落書き)がかなり少なくなっていたが、日本では増加の一途だ。落書きのスタイルというのは、日本でも米国でも、妙に共通点があると思っていたら、スプレーペンキで速く描こうとすると、どうしてもあのような丸文字風になるらしい。とくに速攻でやっつけたものは、スローアップ(throw-up) というようだ。
ニューヨークではかのジュリアーニ前市長が、「ブロークン・ウィンドウ理論」というものに沿って、落書き撲滅作戦を行い、ある程度の成功を収めたものらしい。この理論は「割れた窓を放置しておくと、その場所で連鎖的に犯罪が起きやすくなる」ところから命名されたという。落書きが多い地域は、「きちんとした管理下にない」という印象を与え、まず軽犯罪が起きやすくなる。軽犯罪が多いと、自然と凶悪犯罪を呼ぶのだそうだ。
ところであの落書きの多くは、なにやら「文字風」なのだが、文字とも言えない。米国の "graffiti" は、かなり崩してあっても、確かに文字であり、「判読可能」のものが多いのだが、日本の「落書き」は、一見英文字のように見えて、その実、単なる視覚効果的な「模様」である場合が多い。
そのために「何か意味のあることが書いてあるのかもしれないが、その意味が、さっぱり伝わってこない」という印象を与える。これが「薄気味悪さ」をかもし出す。あまりいい芸風ではない。
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