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2003年6月 3日

「ゆったり派」と「あくせく派」

今、徳山から帰ってきたところだ。広島~東京間は、初めて「のぞみ」に乗った。

以前は、たかだか20~30分早く着くために「のぞみ」の割高料金を払うのは馬鹿馬鹿しいと思っていたが、今回は、それが必要になる時もあることを実感した。

何しろ、徳山は遠い。飛行機を使おうかとも思ったが、それだと、どうせ宇部空港から新幹線で少し戻らなければならない上に、便数が少ないから、結局大して時間を節約できない。コストが倍近くになるだけの話である。

帰りは徳山を立つのが夕方になり、「ひかり」だけで戻るとなると、常磐線の終電に間に合わず、家にたどり着けなくなる。それが、「のぞみ」を使えば家に帰れるのだ。たかだか20~30分の違いが、結局は一晩の違いになる。

ゆったりとした旅の趣きも捨てがたいが、忙しいときの時間は何物にも替え難い。「ゆったり派」が「あくせく派」をさも愚かであるかのように哀れむのはたやすいが、「あくせく派」にはそれなりの理由があって「あくせく」しているのである。「あくせく」できる選択肢が用意されていることはありがたいことだと実感した。

ゆったりした旅をする選択肢もちゃんと残されているのだから、「ゆったり派」はそちらを選べばいいだけの話だ。私も、たまにはゆったりとした選択肢を選べる身分になりたい。

 

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