カードの 「デポジット」
アメリカのホテルで部屋から外線電話をかけたい場合は、前もってクレジットカードを 「デポジット」 しておく必要がある。
デポジットといっても、カードを預けてしまうわけではない。前もって、「このカードで支払いますよ」 ということで登録するのだ。
これをしないと、信用してもらえない。だから、外線電話もミニバーも使えないのだ。
部屋からの外線電話は、たった 1回かけてもたいていは 1ドル50セント取られる。約 180円である。馬鹿馬鹿しいほど高いから、普通はテレフォンカードを買って、公衆電話からかければいい。
しかし、私の場合、部屋に戻ってインターネット回線に接続しないと仕事にならないから、外線電話は必須条件である。普通の通話をすると高いが、インターネットの場合は、つなぎっ放しにすればいいのである。米国の市内通話は、基本的にテレホーダイだ。何時間かけても同一料金である。
ただ、ホテルの場合は本当につなぎっぱなしにされると、回線が混んでしまうので、30分とか 1時間とか、時間を区切って、それを超過すると、1分につき 10セント追加ということになっているようだ。それでも、基本的に、ちょこまか切らない方がいい。
一般家庭でインターネットを使っている人は、朝つないだら、一日中、自動的に切れるまで、つなぎっ放しにしている場合が多いようだ。だから、米国ではダイヤルアップといっても常時接続と同じようなもので、それがインターネット普及のインフラ面での背景となった。ところが、今となってはブロードバンド普及の障害となっているというから、面白い。
ところで、私はシカゴのホテルで、「クレジットカードを 『デポジット』 したい」 というところを、つい間違えて、"I'd like to dispose my credit card." と口走ってしまい、フロントに真顔で "Excuse me, sir????" と聞かれてしまった。"Dispose" とは言うまでもなく 「処分する」 という意味である。危うくカードをはさみでちょん切られるところだった。
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