ヒラリーの 「あざとい」 自伝
今日、ヒラリー・クリントンの自伝 "Living History" が出版された。TVニュースによると、書店の開店が 11時なのに、夕べの 9時から並んだヒラリー信奉者もいたらしい。
あまりの話題なので、空港の書店でちょっと立ち読みしてみた。
「私はファーストレディとして生まれたわけでも、上院議員として生まれたわけでもない。ましてや、民主党員として生まれたわけでもない」
ちょっと立ち読みしただけなので、細部は違っているかもしれないが、彼女の自伝は、のっけからこんな調子で始まる。これで、買って帰る気がしなくなった。
「ファーストレディとして同時に上院議員にもなった、米国でただ一人の女性」と賞賛されている事実を充分に利用して、「普通の暮らしを選べば選べたけれど、実際はファーストレディで上院議員にも選出された女なのよ」と高らかに謳っているわけだ。
米国人が好きなマーケティング的な視点からすると、とてもセンセーショナルで効果的な書き出しだろうというのはわかる。いろいろなファクターを入力して、将来の大統領選挙出馬に備え、もっとも最適化されたフレーズを出力したら、こうなるのだろう。しかし日本人の感性からみると、かなりあざとい感じがする。少なくとも「粋」なやり方ではない。
それでも、彼女は米国のベビーブーマーズにかなりの人気だ。書店の前で長蛇の列にマイクを向けると、「彼女を尊敬している」「ビルはいい大統領だったし、彼女にも期待している」という声が返ってくる。
多分、彼女は米国で初の女性大統領になれるだろう。しかし、それは米国社会の底の浅さを物語るものでもあるような気がする。
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