土用丑の日とウナギの養殖
今朝 TBSラジオで気象予報士、森田正光さんのトークを聞き、「土用丑の日」の意味を恥ずかしながら、初めて知った。
四立(立春、立夏、立秋、立冬)の各々の前の 18~9日間が「土用」で、立秋前の「夏の土用」だけではないのだそうだ。
そもそも陰陽五行説では、世界のすべては「火」「水」「木」「金」「土」の 5つの要素から成ると考えられていて、四季も「冬=水」、「春=木」、「夏=火」、「秋=金」 というように区分されている。しかし「五行」 というくらいで、要素は 5つあるのに、季節は 4つしかないから、「土」だけが余ってしまう。そこで、それぞれの季節の終わりに「土」を付けて、「土旺」(どおう)とした。つまり「土の気配の旺盛な時期」ということである。
大したものである。何としてでも辻褄を合わせずにはおかないぞという、確固たる意思を感じてしまう。これだけの気合があれば、四季の方でもおのずから理念に合ってしまうというものではないか。それで、ちゃんと「土用波」などというのが立つのである。
ちなみに「土旺」を事に用いるので、「土旺用事」といい、それを縮めて「土用」になったという。昔 「土旺」が言いにくいので、いつの間にか訛って「土用」に変化したという説を聞いたことがあったが、「土旺用事」が縮まったというのが正解らしい。
この 18~9日間のうちの「丑の日」が「土用丑の日」で、年によっては一夏に 2回あることになる。
ところで森田さんによると、今、ウナギが急速に減少中なのだそうだ。ウナギは養殖と言えども、卵から孵化させて成魚にするのは困難なのだそうで、稚魚(シラス)はすべて天然のものを用いる。ところが、4~5年前から、ウナギがスーパーなどで廉価で売られ始めたので、消費量が激増しているにも関わらず、シラスの供給は限られており、成魚になるまで10年くらいかかるので、あと 4~5年すると品薄が顕著になるだろうというのである。
「それは困ったものだ」と思っていたら、希望の持てるニュースが見つかった。独立行政法人水産総合研究センター養殖研究所(三重県南勢町)が、ウナギを卵から成魚まで完全養殖する技術を確立したというのである。
世の中、ちゃんと目ざとい人はいるものである。これで、4~5年後にウナギの値段が高騰することもなく、しかもこの研究所にはかなりの技術料がはいることになるわけだ。森田さんにも知らせてあげなければ。
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