近頃の人災と天災
近頃の当欄は、努めて軽い話題にしてきたが、もうだめだ。重苦しいニュースが多すぎる。これ以上とぼけてもいられない。
子供関係の嫌なニュースが続いたと思ったら、今度は九州で天災だ。夏らしい気配も薄いし、暗い 7月になってしまった。
長崎の少年のニュースで、ニュース番組ではオジさんたちが一様に 「考えられないこと」というコメントで逃げようとしているが、それは違うだろうと言いたくなる。「考えられない」のではなく、「考えたくない」だけだ。
あの少年少女たちと同じような傾向は、誰でも多かれ少なかれ持っている。持ってはいても、表面に出さなくて済んでいるだけだ。そうではないと言うのは、カマトトか大嘘つきである。「考えられない」で済まそうとするから、社会的な対策が立てられない。「十分考えうること」として検討しなければならないのだ。
「九州では人が死なないと梅雨が明けない」と言われ、毎年毎年この時期には被害が出る。しかしほとんどの人は「自分の所は大丈夫」と信じて、まともな対策を講じない。これはある意味では健康な心理である。「自宅の裏山が明日にも崩れる」などと心配していたら、日々の暮らしは送れない。
しかし、この「健康さ」が落とし穴なのだ。健康さにかまけて、迫り来る危機に思いが至らない。残念なことだが、日本の社会はまだきちんとした危機管理ができていないのである。
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