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2003年7月26日

"Enya" は 「エンヤ」 じゃないのか

今日は私の誕生日である。で、なぜか急に田舎の民謡 「最上川舟歌」 が聞きたくなり、探したら戸沢村のサイトで聞けた。

なんと、日本語、英語、韓国語の 3バージョンがある。ただし、「ヨイサノマカショ、エンヤコラマカセ」 の部分はどれも同じ。

何度も 「エンヤコラマカセ」 を聞いて、急に思い出したのが、ここ数年来、密かに抱き続けてきた疑問、「アイルランド・ミュージックの 『エンヤ』 の本当の発音」 である。

「エンヤ」 のスペルは、"Enya"である。

力仕事の掛け声や、忠臣蔵の 「塩谷判官」 じゃあるまいし、いくらなんでも 「エンヤ」 はないだろうと思うのである。ヨーロッパ系の言語で、「ン」 に続く 「ヤユヨ」 が、リエゾンされないはずがない。現地に行って 「エンヤ」 と言っても、絶対に通じないだろう。また、ローマ字読みしかしらない小学生だって、これは 「エニャ」 と読むだろう。

多分、英語っぽく言って 「イーニャ」 か、あるいは 「エニヤ」 「エニア」 だろうと、漠然と思っていたのだが、改めて調べてみたことがない。そこで、 「エンヤ/発音」 のキーワードで、Google 検索してみた。

芸能人辞典 II というとてつもない労作のサイトで 「エンヤ」 を引くと、

* アイルランド人 (かなり年配の男性) の発音は、”エニャ” に近い感じに聞こえた。
* アイルランドの人は、”エニャ” に近い発音をしてた。

との記述があった。やっぱりである。

また、アイルランド・ミュージック・フリークを自認する 「かず」さんのサイトでは、「英語の発音はアーニャに近い」 としている。まあ、カタカナで正確に表現することはできないにしても、「エニャ」 「アーニャ」 に近い発音であることは確かだと判明した。

しかし、Fairy Tails 妖精物語 といういかにもアイルランド関連らしいサイトに、「ENYA 情報」 というページがあり、そこには "Enya" という名前の由来が当人へのインタビュー形式で、以下のように紹介されている。

("Eithne" という、彼女のゲール語の本名のスペルについて)
A(エンヤ).エンヤ。同じ発音です。ゲール語で前半が 「エ」、後半は 「ンヤ」 です。誰もゲール語で書かれた私の本名を読めませんでした。でも母国語の本名は私にとって捨てがたく、エンヤという発音をそのままアルファベットにしました。

こうなるとわからなくなる。当人自身が 「エンヤ」 と答えているのである。しかし、このコメント自体がそもそも日本語で書かれているので、当人が本当に 「エンヤ」 と言ったのか、あるいは 「エニャ」 に近い発音をしたのを、このように書き取ったのか、判断できない。さらに、「発音をそのままアルファベット化」 したのなら、どうしたってもとは 「エニャ」 に近い発音だろう。

しかし、あるいは、本当にゲール語では 「エンヤ」 と発音するのだが、今となってはアイルランド人の多くも 本来の発音を忘れてしまって 「エニャ」 と発音するようになってしまったのか。

日本に "Enya" を初めて紹介した人は、ローマ字の読み方さえ知らない素っ頓狂だったのか、あるいは、ゲール語のエキスパートで、今日のアイルランド人さえ知らない本来の発音をきちんと知っていてのことだったのか。

あぁ、私の積年の疑問は、ますます深みにはまり込んでしまったのだ。

 

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