「いちもつ模様」
当コラムはあまり他人の受け売りをしない方針なのだが、今回はあまりにも秀逸なネタなので、余計な脚色無しに、まんま紹介させていただくことにする。
永六輔さんお気に入りの「いちもつ模様」というネタである。
永さんは既にあちこちでこの話をしておられるので、既にご存知の方も多いかもしれないが、例の「金太の大冒険」でおなじみの、 つボイノリオ氏関連のお話である。
ある日、つボイ氏が CBS ラジオのラジオショッピングか何かで、 「市松模様」の商品の紹介をした。しかしその時、ちょっとカンでしまって、「市松模様」 ならぬ「いちもつ模様」と言ってしまったらしい。しかし、当人も番組スタッフもとくに気に止めず、番組はつつがなく終了した。
ところが、放っておかないのがリスナーである。とくにあのつボイノリオの贔屓筋だもの、ただで済むわけがない。「いちもつ模様」とは何だ? ということになり、多くのリスナーが自分なりの「いちもつ模様」をデザインして局に送りつけてきた。
その中でも最も優秀だった「くたくたさん」のデザインが採用され、オリジナルの「いちもつ模様ハンカチ」なる番組グッズまで作られてしまった。CBS という局は、割と番組グッズ作りが好きなのだが、これは快挙といえるものであったという。
ちなみにこのお話は、本日の TBSラジオの「六輔その新世界」という番組で聞いた。この番組の中で永氏はさらに、かの有名な信楽焼きのタヌキの置物についても言及された。あれは飲食店の店頭に置かれることが多いが、ちゃんと意味のあってのことだという。それは「前金で」ということらしい。
永さんは、割とこの種のネタがお好きのようである。
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