マイク・タイソンは「大貧乏」
大金持ちというのがあるのなら、大貧乏というのがあってもいい。さしずめ、マイク・タイソンはその大貧乏の最たるものだろう。
彼は 18年間のボクサー生活で稼いだ 3億ドルをすべて失い、自己破産した。そして今回、日本の K-1 と契約した。
普通の感覚からすると、約 300億円もの金をどうしたら使いきれるのか不思議だが、彼は実際に使い切ってしまったのである。
別れた妻への慰謝料やら、とてつもない浪費やらというのもあるだろうが、元々、稼いだほどには手元に入っていなかったのではなかろうか。マネージャー、トレーナー、ボディガード、その他もろもろの取り巻きへの支払いが結構多かったはずだ。
タイソンに限らず、たった数年で何億円もの収入を得たら、あとは死ぬまでのんびりと暮らせばいいようなものだが、なかなかそうはいかないもののようだ。というのは、スポーツや芸能の世界ではたった一人で仕事をするのではなく、ほとんどがチームワークである。だから「もう一生分稼いだから、引退する」とは、なかなか言い出せないのだ。スターが一人引退してしまったら、その取り巻きの何十人もが食い詰めてしまう。
だからスターは簡単には引退させないようにしなければならない。そのため、当人にはなかなか金がたまらないように、「浪費のシステム」 が構築してある。金のかかる遊びをさせる。しかも取り巻き連を引き連れて遊ばせる。その境遇を維持するために、スターは永遠に稼ぎ続けなければならない。ふと気付くと、破産しているかもしれないのだ。
いくら高収入があったとしても、こういうのは「大貧乏」というのだろう。
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