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2003年8月 7日

高校野球とギャンブル

夏の高校野球が始まった。以前、ある会社に勤務していた頃は、この時期になると決まって廻ってくる回覧があった。

この大会をギャンブルの対象とした投票用紙である。左端に出場校名があり、その横にオッズが記されている。

オッズ (倍率) は強豪校ほど低く、本命は 3倍か 4倍程度。その横に、各自が何口投票するかを記入する欄がある。新入社員のうちは仕方なく 3口が 4口付き合っていたが、そのうち馬鹿馬鹿しくなり止めた。ほどなく、回覧は私のデスクを素通りするようになった。

これは社内でやっていたケースだが、中には、社外にまで投票を募るところもある。この時期に下請生産を専らにする中小企業を訪問すると、あちこちから投票用紙が FAX されてきていた。元請会社の総務部あたりが胴元になっているのである。

下請けの身としては、A社に付き合って B社を無視するわけにはいかない。うっとうしいとは思いながら、結局はすべての元請会社にお付き合いすることになる。それも、あんまり当たらないように。これを 1年に春と夏の 2度強要されるのだから、かなりうっとうしい。

これって、はっきり言って 「下請けイジメ」 である。

一時、高校野球賭博で企業の摘発が相次いだが、多分、付き合いを強要された下請けがブチ切れて、警察にタレ込んだのだと思う。

最近はそうした摘発がめっきり少なくなったが、業界もくだらないギャンブルにうつつを抜かしている余裕がなくなってきたのかもしれない。デフレにも少しはいいことがある。

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