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2003年9月22日

猿はもったいなさを知らない

野生動物による農作物の被害が、今年はとても多いらしい。福島の飯坂あたりでは、猿が桃を食い荒らしていると聞いた。

猿というのは、桃を一口食っては地面に捨てて、また新たな実を採って食うという、甚だもったいない食い方をするらしい。

それを聞いて唖然とした。私は年寄りのいる家庭で育ったので、「食い物をムダにするな」 と仕付けられた。弁当を食うときは、蓋についた飯粒から食い始めるし、とにかく、食い残しをすると罪の意識に捉われるほどである。

人間がそんなにも 「もったいなさ」 を感じているというのに、猿がそんなにゴーマンな食い方をしているとは、かなり腹が立つ。野生動物でも、食い物がふんだんにあると、そんなふうに食い残しをするもののようだ。野生版 「飽食の時代」 である。

とすると、今どきの子供が食べ物を粗末にするのは、猿と同様の行動ということができる。あまりにも豊富にあると、「もったいなさ」 を忘れてしまうのだ。

そこはそれ、人間なのだから、きちんとした食べ方をしたいものだ。食い物をふんだんに作るのは 「文明」 かもしれないが、それをきちんと無駄なく食べるというのは、「文化」 の領域に属することのようだ。

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