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2003年9月20日

誤読の話題

「代替」(だいたい)を「だいがえ」と読むのは、今や 10人中 8人ほどに達するから、気にしても仕方がないが、某有名コピーライターがラジオで「イチイの人々」と言ったのには、かなり驚いた。

「市井(しせい)の人々」 のつもりらしい。

これは先週の土曜日のことだが、その同じ番組で、今週はある高校の先生が「キウスになりがちな人間関係を …… 」と言っているのにも、また驚いた。「希薄(きはく)になりがちな」と言いたかったのだろう。

ささいな誤読をあげつらって鬼の首を取ったような顔をするつもりはない。私自身も、どこでどんな言葉の誤用をしているか知れたものではない。しかし、言葉のプロのはずのコピーライターや、教育者である高校の先生が、こんなレベルの誤読をするのは、嘆かわしくはないか。

「入水」は、本来は「じゅすい」と読んで、それだけで「身投げ」を意味するので、「入水自殺」(にゅうすいじさつ)というのは誤りだと強く主張する人もいるが、私としては、そこまで頑固にしても今さらしょうがないという気がする。

しかし、「市井」や「希薄」は、それとはわけが違うだろう。

この他に、いつも個人的に気になるのは、「御用達」の読み方である。本来は「ごようたつ」だが、俗に「ごようたし」ともいう。これは認める。しかし「ごようたち」はちょっと認められない。本来「調達」の意であって、「ぼくたち、わたしたち」とは違うのである。しかし、最近は「ごようたち」と読む人がかなり多いような気がする。

この際、ついでだから言ってしまうが、「職人気質」は「しょくにんかたぎ」、「他人事」 は 「たにんごと」でなく「ひとごと」、「奥義」は「おうぎ」 と読んでいただきたいものだ。

それから、最近話題になった 「Windows の脆弱性」 は、「きじゃくせい」 ではなく、「ぜいじゃくせい」 なので、よろしくお願いしたい。

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