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2003年9月28日

イグ・ノーベル賞

久しぶりに大笑いできるパロディにお目にかかった。Ig Nobel Prize (イグ・ノーベル賞) というもので、「下品な」 とか 「不名誉な」 という意味の ignoble にかけている。

くだらないけど、笑えて記憶に残る研究に贈られるものらしい。

1991年に創設されたこの賞の初代受賞者の1人、米国のクエール元副大統領は、「環境を害しているのは汚染ではなく、空気や水の中の不純物だ」 などの珍妙発言で、より充実した科学教育の必要性を満天下に認識させたことが評価された。

スコットランドの医師グループは、トイレでの負傷の原因のほとんどは便器の老朽化によるとして、「便器崩壊の危険を避けるためには、腰を浮かせて用を足すべき」 と提言、1993年に受賞した。(してみると、和式トイレは先進的だ)

イングランドの研究者が 1995年に発表した論文は、トーストを落とすと必ずバターを塗った面が下になるのはなぜかを分析したもので、その結論は、「宇宙はそのようにできているから」 だという。

インドの政府研究機関所属の科学者グループが受賞したのは一昨年のこと。若者の鼻ほじりについて詳細な調査を実施したのだが、鼻をほじる習慣は社会的階層を問わずみられ、指のみを使う人が 8割、ピンセット派と鉛筆派が 1割ずつを占めると報告された。

今年の授賞式は 10月 2日、ハーバード大学で開かれる。主催者のマーク・エイブラハム氏によると、賞品は 「非常に安っぽくて 1カ月もすれば壊れるもの」 だという。

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