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2003年10月 1日

この冬は暖冬という予測だが

この冬の気象を予測した 「寒候期予報」 が発表された。それによると、関東はやや暖冬傾向なのだそうである。

今回の予報は、画期的なプロセスを経たそうだ。スーパーコンピュータで、1週間かけてありとあらゆる計算をした結果らしい。

これまでは、以前の似た傾向の天気図から類推したり、いろいろな経験値によって導き出されていたらしいが、今回のは、ありとあらゆる気象データを入力して、可能な限りの計算をし尽くした結果によるものなのだという。

それで、気象庁は長期予報の当たる確率を 50% にまで高めることを目標としている。

ここで、ちょっと待ったと言いたくなるのは、私だけではあるまい。


それじゃあ、これまでの長期予報の当たる確率はどうだったのかというと、なんと、41% だったのだというのである。半分以上は当たらなかったのだ。長期予報は当たらないという印象を持っていたのだが、その通りだったのだ。

気温で言えば、「高め」「低め」「平年並み」 の 3種類しかなく、当てずっぽうに言っても 33% は当たる。それよりも 8% 高い的中率だったのだから、大したものだという見方もあろうが、やはり、半分以上当たらなかったら、威張れたものじゃない。

スーパーコンピュータを駆使して、正解率 50% を目指す程度では、やはり、あまり当てにしない方がいいということだ。今日明日の天気予報はかなりよく当たるので、その点では敬意を表するのだが。

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