「脆弱性」 と 「愛」
昨日の 「オチ」 の部分で、"Windows の脆弱性」 についてちらりと触れたが、この 「脆弱性」 という言葉、"vulnerability" (ヴァルネラビリティ) という英語の直訳である。
これは 「しっくりくる日本語」 にしにくい英語の代表格だ。
もともとは、軍事問題を論じた文章の中で見かけやすい単語という印象がある。防衛上の弱点みたいな意味で使われている。「ここを攻められると弱い」 みたいなニュアンスだ。
そこから発して、「攻撃誘発性」 という意味をも含んでいる。「弱点を放っておくと、敵としてはどうしてもそこに攻め込みたくなる」 として、「わざわざ攻撃されるような状態を作り出しているという」 ようなことのようだ。まさに、「人間の業 (ごう)」 を感じさせるような発想だ。
ヴァルネラビリティについて、以前にも書いた気がするので、自サイトを検索してみたら、昨年の 11月 1日の 「一撃」 で、「竹中平蔵改造計画」 というコラムの中で触れている。要するに、竹中さんはいかにも攻撃されやすい雰囲気に満ちているので、もう少しコワモテになるべきだというジョークである。
子供の 「いじめ」 の問題にしても、いじめの対象になるのは 「ヴァルネラブル」 な子供である。「ヴァルネラブルな子供」 の多くは、多少世渡りが下手だが、感受性が強く、付和雷同せず、ある種の誠実さをもった子供である。そうした子供に対して、寄ってたかってイジメに走るのは、欲求不満で感受性の鈍い子供だ。つまり、「愛情に満たされていない」 人間は、他のヴァルネラビリティに過剰に反応して、攻撃に走りやすい。
世界の平和を守るのは、「愛」 である。
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