庄内の芋煮会
今年も山形市で、 「日本一の芋煮会フェスティバル」 が開かれた。直径 6m の大鍋で、3万食が作られたという。
そういえば、早くも芋煮会のシーズンである。山形では、芋煮会をせずには 9月、10月は過ぎないのである。
山形市の芋煮会は馬見ケ崎川の河川敷が有名だが、私の生まれた酒田では、庄内砂丘のど真ん中で、日本海の荒波を見ながら挙行するのである。
中学・高校時代、この季節は何はなくとも芋煮会なのであった。今週はクラスの芋煮会、来週は部活の芋煮会、再来週は仲のいい友達同士の芋煮会、その次は、町内の芋煮会 …… と、毎週日曜日は芋煮会の予定で埋められるのだ。
思えば、山形県生まれの男が自然にアウトドアに強くなるのは、芋煮会の素養である。野外での調理、火の起こし方、大鍋の据え方、すべて高校に入るまでには自然に身に付くのである。
砂丘のど真ん中の芋煮会は、風が吹くと砂嵐である。食い終わる頃の大鍋の底には、砂がたっぷりと沈殿していたりいる。河川敷で行なう内陸式よりも、庄内式はずっとワイルドなものだった。
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