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2003年10月 5日

ヤバいビジネスの需給バランス

20数年前、初めてニューヨークに行ったのは、某業界団体の視察ツァーだったが、添乗員は、「42丁目は危険なので、絶対に行かないように」 と、釘をさした。

あの一画を歩いているのは、「80% はスリか、ごまのはえ」 だというのである。

そんな話を聞いて真に受けるのは、よほど純朴な人である。私はその日のうちに 42丁目に単独で出かけた。なかなかエキサイティングな街だった。

1980年といえば、米国が最もだらしなかった頃である。ニューヨークの街も、今とは比較にならないほど治安が悪かった。それでも、42丁目の一画を行き来する 「80% がスリかごまのはえ」 というのは、いくらなんでもガセネタだ。私がスリならば、そんな同業者ばかりの集まる街には絶対に行かない。需給バランスが悪すぎる。ニューヨークのスリだって、きっとそう考えるだろう。

同様の論理で、私は中国の街で 「300人余の日本人客が、500人の売春婦を相手に買春した」 というニュースにも疑問を感じている。

「火のないところに煙は立たぬ」 というから、まったくのでたらめ報道ではないのだろう。しかし、300人余の客に 500人の売春婦では、まったくの供給過剰である。私が売春婦なら (無理矢理の仮定で、勘弁願いたい) 、そんなビジネス効率の悪い場には赴かないで、他でもっといい客を漁るだろう。

一カ所でそんなに多くの売春婦を買い占めたら、全体の需給バランスが狂うので、河岸を変えれば、多分、もっといいカモが見つかりやすいはずだ。

500人という数字は、何となく 「白髪三千丈」 的な臭いを感じるのである。

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