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2003年10月29日

トラフィック・エクスチェンジ

ふとしたことで、「トラフィック・エクスチェンジ」 なるサービスがあることを知った。

「確実にアクセスアップを実現」 という触れ込みで、要するに会員になって他の会員のサイトに 1度アクセスすれば、自分のサイトにも必ず 1件の 「お返し」 が来るらしい。

早く言えば、会員同士の 「アクセスの交換」 である。なるほど、そういう仕組みなら、確実にアクセスアップを図れるだろう。自分が他のサイトに行った数だけ、自分のところのカウンターも上がるのだから。

しかし、そんなにしてまで見かけ上の数字が欲しいだろうか。考えてみるがいい。自分が他人のサイトにアクセスする動機は、そのサイトをじっくりと見るためではない。単に数字を稼ぐためのみに、「心ここにあらず」 の状態でアクセスするのである。とすれば、その 「お返し」 として得られるアクセスだって、まともなものではないことぐらい、容易に想像がつく。人間ではなく、システムを相手にしているだけだからだ。

自分が 1日に 100件のアクセスをすれば、100件のアクセスが返ってくる。アクセスカウンターは正直だから、その分上がり続ける。しかし、100件のアクセスが得られたからといって、まともに読んでもらっているわけではない。無意味に数字のみが積み重ねられていくだけだ。世の中は、自分がやっただけの報酬しか得られない。数字を稼ぐためだけの行為には、中身は伴わないのだ。これは考えるだけで空しくなる作業である。

一度、実地体験をしてこのサイトでレポートをしてみようかとも思ったが、どうにもその気にはなれない。そんなことに時間をつぶすくらいなら、きちんとしたコンテンツを作り続ける方がずっといい。そして、常連同士で相互リンクをはる方が、ずっと中身のあるサイト運営ができるというものだ。

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