「みゃー」
名古屋を中心とした尾州は、毛織物の本場である。以前、羊毛関連の仕事をしていた頃、毎月のように名古屋に行っていた。
ところで、名古屋では 「みゃー、みゃー」 言うというが、それは本当のようなのだ。「旨い」 も 「お前」 も 「みゃー」 と聞こえる。
ところで、ある時、韓国から出張してきた妙齢のご婦人を交えて夕食を食べていると、彼女は満足そうに 「みゃー」 と言う。そんな言葉をどうして知ったかと聞くと、案の定、名古屋オフィスの○○氏に教わったという。
(以下、実際は英語での会話)
「彼は、 『デリシャス』 は日本語で 『みゃー』 というと言ったのか」
「そう教えてくれた」
「彼は、とても悪い男である。彼の言うことは、何一つ信じてはいけない」
「どうして?」
「『みゃー』 は名古屋アクセントなのである。あなたのような人が東京でそれを言ったら、周りはフリーズする」
「実は 『ベリー・デリシャス』 も教わった」
「どんな風に?」
彼女はゆっくりと思い出すようなまなざしをして言った。
「どえりゃー、うみゃーて、いかんわ」
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