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2003年10月13日

「集中」 と 「興奮」

11日夜、テレビで K-1 をたっぷり見てしまった。やはり、注目はボブ・サップである。

彼はセンシティブで、インテリジェンスがある。演技ができる。それが裏目に出た。コンセントレーションが行きすぎて、戦う前から自分で勝手に消耗してしまったようだ。

いくらスタミナに難があるとはいえ、1分半もしないうちに息が上がってしまうというのは、尋常ではない。あれは戦う前から酸素の供給が過剰になりすぎて、自分で消耗してしまったのだと思うのである。

人間、不思議なもので、あんまり集中しすぎるとそんな時がある。自分で気持ちが高まりすぎて、勝手にエネルギーを消耗してしまうのだ。戦う前に 「絶好調です! 気合いも十分です!」 と言っている時に限って、コロリと負けてしまうことがままあるのは、そのせいではないかと、私は思っている。

実は私も大昔に経験がある。中学校時代のクラス対抗駅伝大会で、我がクラスは、乗りに乗っていた。大会記録を塗り替えようとしていた。私ははやる心を抑えるのが大変なほど、調子がよかった。第3だか第4走者として、2位のたすきを受け取った私は、前を行く 1位の走者を抜き去ろうと、猛然と走り始めた。

ところが、なぜかおかしい。足があがらない。そのくせ、なぜか息が上がる。そのうち、ふくらはぎに痙攣がはしる。前の走者を抜き去るどころが、後ろから来る 3人に抜かれてしまった。

それでも、後続の選手ががんばってくれたおかげで、我がクラスは結果的には 3位になった。3位まで大会新記録という当たり年で、私の醜態は目立たずにすんだ。

今から考えると、私は走る前に張り切りすぎで自滅してしまったのである。「集中」 はいいが、「興奮」 はろくなことがない。

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