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2003年10月13日

心残りの英語

英語は多少はしゃべれるが、ペラペラというわけではないので、あとで思い直して、「あぁ、あの時、こういう言い回しをしておけばよかった」 と心残りになることがある。

これまでで一番心残りなのは、23年前に、初めてニューヨークに行った時のことだ。

やっとこさ一日の予定を終えた時にはとっぷりと日が暮れていて、当時は若かったので、腹が減ってしょうがなかった。ホテルの部屋に荷物を置いて、どこかのレストランに行こうとしてエレベーターで下っていた時、急にドアが開いて、目つきの悪い黒人のにいちゃんが乗り込んできた。

彼はこちらをじろりと見て、"Hey, man, give me some money." (おっさん、金をおくれ) と言った。

日本人なら、このくらいの雰囲気で迫れば、たいていはビビッて金を出すだろうといった、なめきった風情だ。こちらは、空腹のせいもあって、かなりむっと来た。

"I've got no reason to give you money." (お前に金をやる理由なんかないよ)

すると、向こうはすかさず、"I'm hugry, that's the reason." (腹が減ってる、それが理由だ) ときた。減らず口の達者なやつだ。

ますますむっと来た私は、思わず "I',m hungry, too !" (俺だって、腹が減ってるんだ!) と、やや強めの口調で言い返した (「どなった」 と言うべきか) 。すると彼は、ころりと態度を変え、今度は "Just 50 cents, sir !" (旦那、50セントでいいから) と哀願調になってしまった。達者なのは減らず口だけではなく、なかなか芸達者でもある。

しかし、ここで金なんか出したら、日本人全体が舐められかねない。エレベーターのドアが開いたのを機に
追い出してしまったのだが、後で考えて、「しまった、もう少し気の利いた言い方ができたのに」 と思った。

"I',m hungry, too !" と言った時に、"and angry, as well." (それに、怒ってもいるぞ) と、付け加えればよかった。そうすれば、"hungry"  "angry" で、きれいに韻が踏めたのに !

英語で啖呵の切れるくらいの語学力が欲しいものだ。

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