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2003年10月25日

「マニュフェスト」 はまずい

ふとしたことから、とても気になっているのだが、「マニフェスト」 を 「マニュフェスト」 と誤表記しているケースがとても多い。

原語は "manifesto" というイタリア語だから、どうみても 「マニフェスト」 である。「マニュフェスト」 を 「真に」 受けたらまずい。

「マニュフェスト」 だと、"manufesto" と綴らなければならない。そんな言葉は辞書を引いても見つからなかったが、文字通り訳すと 「小手先のお祭り」 になってしまって、「政権公約」 という意味合いからすると、大変まずいことになってしまう。

さらに驚いたのは、Google で 「マニフェスト」 をキーワードとして検索すると、約 65,000件ヒットする (その中のどこかに、ここの 「一撃」 の 9月分のページもあるはず) のだが、「マニュフェスト」 で検索しても、5,110件ヒットしてしまうのだ。

誤表記率、約 7.3%。「うーむ」 とうなってしまう数字である。

誰とは言わないが、民主党の立候補予定者も、自らのサイトで高らかに 「マニュフェスト」 を連発している。その数は一人や二人ではない。 「マニュフェストをすべて飲み込んだ」 と豪語しておられる立候補予定者もいるが、飲み込む前に、まずきちんと表紙を見直してもらいたかった。

自民党は小泉首相が 「政権公約」 と言い換えているので、恥をかかずに済むかと思ったら、党の公式サイトで、「マニュフェストの導入 …… 」 云々などと書いている。アレアレ。

政治家だけでなく、マスコミのサイトでも、新聞、テレビを問わず、平気で誤表記している。この辺で、かなり脱力してしまう。

「マニフェスト」 が、せいぜい 「マニュアル」 程度に捉えられているのだとしたら、かなりまずい。

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