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2003年11月28日

中途半端な寝業師

巨人の上原投手の契約更改時の 「代理人」 について、三山球団代表は、「代理人ではなく、アドバイザー」 と発言、大方の 「シラケ気分」 を誘っている。

原前監督の 「辞任」 会見時にも、早々と 「次期監督」 を同席させ、世間の反発を買った。この人 「客商売」 をわかっていない。

スポーツファンの最も嫌う類の仕業を、短期間のうちに 2度も続けてやってしまった。この人、ちっとも 「やり手」 じゃない。本当のやり手だったら、同じことでも、もっと上手にやる。

例えば、原前監督の後任が楽屋裏で決まっていたとしても、しばらくは難航しているポーズをとり、半月ほどしてから堀内新監督を出席させ、「何度も固辞されたが、ようやく三顧の礼で迎えることができた」 みたいな言い方で発表すべきだった。その方が、世間の抵抗はずっと少なかったはずだ。

今度の 「代理人」 にしても、「球団側としては、『厳密に言えば』 代理人ではないという認識なんだけどなぁ」 という 「つぶやき」 程度でも、十分にその効果は発揮できたはずなのに、交渉終了直後の最悪のタイミングで声高に余計なことを言って、周り中の反発を買っている。

今は昔の 「江川問題」 にしても、 「協約の穴をついた (ということは、少なくとも 『協約違反』 ではない)」 措置で入団させた江川を、ゴチャゴチャした正真正銘の 「協約違反」 の特例措置で、関係のない選手まで巻き添えにして、最終的に獲得してしまった。


ご本人は 「うまくやった」 と満足かもしれないが、こう言うのを日本語では 「策に溺れる」 というのである。あまりにも中途半端な 「寝業師ぶり」 ばかり発揮していると、いくら何でもファン離れが起こる。

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