マイケル・ジャクソンといえば
スーパーで買い物していたら、幼稚園ぐらいの子どもに 「ねぇねぇ~、マイケル・ジャクソンて、どうして逮捕されちゃったのぉ?、ねぇねぇ!」 とうるさく聞かれて、返事に窮しているお母さんがいた。
「 …… よ、幼児虐待よ」、「ギャクタイってなぁにぃ? ねぇねぇ!」 あぁ、気の毒に。
マイケル・ジャクソンのヒット曲といえば 「スリラー」 だが、あるラジオの DJ が、「俺たちって、スリラーの 『ス』 にアクセントを置いちゃうけど、『リ』 を強くいう子って、帰国子女っぽくて、いいよね。『ビギナー』 を 『ビギナー』 っていうのもそんな感じ」 と言っていた。ふーん、最近は、帰国子女はステイタスなのだな。
しかし、私は山形の片田舎の出だが、時々 「スリラー」 と言ってしまうなぁ。さすがに、外人相手でないと "th" で舌を突き出したりはしないが。それに、"beiginner" は、外来語として日本語になったとしても、「ビギナー」 は違和感があって、聞きづらい。やっぱり 「ビギナー」 だろう。
その DJ 氏の言うには、中日ドラゴンズも、「ラ」 にアクセントを置いて、「ドラゴンズ」 というのが帰国子女だというのだが、それはどちらかというと、コテコテ系ではなかろうか。「燃えよ、ドラゴン」 なんて、「マック」 を 「マクド」 というノリに共通してしまう。「ラ」 にアクセントを置くからには、「ドゥラゴン」 と言いたいところだが、それじゃ、いくら何でも気障だろう。
個人的に一番気になるのは、「グラフィティ」 である。往年の大ヒット映画、「アメリカン・グラフィティ」 以前は、 「グラフィティ」 なんていう外来語は耳にしなかった。あのタイトルは 「アメリカの落書き」 という意味なのだが、なぜか本来の意味を離れて、かっこいい言葉になってしまっているようで、一時、「グラフィティ世代」 なんて使われ方をしていた。「落書き世代」 なんて、ちょっと嫌だが。
その 「グラフィティ」 は、「フィ」 にアクセントがあって、「グラフィティ」 なのだが、日本では 「グラフィティ」 で定着している。「ポルノグラフィティ」 というとんがった名前のグループがあるが、彼らも、「ポルノグラフィティ」 と呼ばれていて、発音で過激感が中和されている。英語圏の連中にはアクセントが違いすぎて通じないから、眉をひそめられることもない。
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