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2003年11月25日

英語の擬音語、擬態語

日本語は擬音語、擬態語が豊富だと言われる。「ぽかぽか」「ふわふわ」「ちょこまか」などなど、いくらでもある。

それに比べて、英語の擬音語、擬態語は少ないと言われている。思い浮かぶのは、bow-wow(犬の鳴き声)、ding-dong (鐘の音)、smack (チュ!)など。

しかし、実は英語の擬音語、擬態語は少ないのではなく、擬音語と擬態語がそのまま一般の名詞、動詞として用いられていることが多いのだという説もある。

なるほど、英語は、crash (どしんとぶつかる)、splash (バシャっと水しぶきがあがる)、knock (コツンと叩く)、flutter (パタパタとはためく)、squeeze (ギューっと絞る) などなど、そのまんまで動詞になっている。同じ叩くでも、"Knock" 以外に、pat (軽く叩く)、hit (打つ)、strike (強く打つ)、slap (平手で、パシっと叩く)、beat (打ちのめす)、slug (殴りつける)、などなど、擬音語、擬態語から発した言葉自体がニュアンスを持ったいっぱしの単語になっている。

摩天楼は "skyscrapers" だが、この "scrape" というのは、「こすり落とす、こすって傷をつける」という意味である。だから、「摩天楼」はかなりベタな直訳なわけだが、scrape も擬態語っぽい。日本語は「ゴシゴシとこする」みたいに言うが、英語はいわば「ゴシゴシする」と言ってしまうわけだ。

"Crawl" は「這い這いする」 、"spank" は「(お尻)ペンペンする」、"scratch" は「ポリポリする」ということになる。Bomb(爆弾) なんかは、モロに「ドッカン」である。「爆撃する」という動詞にすると、「ドッカンする」というイメージか。こうしてみると、英語って、かなりプリミティブな要素をしっかりと残した言葉である。

 

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