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2003年11月24日

京都の某ホテル

いつの間にか、朝晩にはしっかりとストーブをたく季節になった。朝、ベッドから出るのに、ちょっとした決意がいる。

暖房で思い出したのが、10年以上前の京都への出張である。2月始め、京都の大学の受験シーズン。有名な京都の 「底冷え」 が一番きつい時期でもある。

急に決まった出張のため、ホテルを予約しようにも、どこも受験生で一杯で断られる。ようやく見つけた京都駅近くの某ホテルに、当日の夜遅くなってからチェックインした。

フロントでキーをもらって部屋を開けて驚いた。かなり広い部屋で、ベッドが 8台も並んでいる。どうも、修学旅行の団体向けらしい。寒々しい部屋のエアコンを全開にし、ようやく暖まってから風呂に入り、一番端のベッドに潜り込んで寝た。

ところが、夜中に目が覚めた。とてつもなく寒いのである。ぞくぞくする。暖房は一体どうしたんだ? エアコンの吹き出し口に手を当ててみると、なんと、冷たい風がびゅうびゅう吹き込んでいる。どうも夜中を過ぎるとエアコンがストップして、単なる 「送風」 状態になるなしい。この時期の京都の夜の 「送風」 は、とりもなおさず、「強力冷房」 である。あわててスイッチを切る。

ホテルのベッドはシーツと毛布 1枚しかかかっていない。このままでは凍えてしまう。とんでもないホテルに泊まってしまった。

私が凍えもせず、風邪もひかずに済んだのは、その部屋が団体向けだったからである。すぐさま 8台のベッドから毛布をかき集め、たっぷりとかけて寝たのだった。とはいえ、あれから、そのホテルだけは予約を入れないように気を付けたのは言うまでもない。

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