「川内」 と 「河内」 の広がり
妻の実家は仙台にあるのだが、東北大学のあるあたりの地名を 「川内 (かわうち)」 という。
この 「かわうち」 が音読みで 「せんだい」 となり、後にもっとかっこいい字を当てようということで、「仙台」 になったらしい。
このような例は、日本中にあるが、一番有名なのは、日光である。元々は 「二荒」 (ふたら) といったらしい (現に 「二荒山神社」 (ふたらさんじんじゃ) というのがある) が、後になって 「にこう」 と音読みするようになり、さらに下って、「日光」 の字が当てられたと解説されている。
「かわうち」 に戻るが、日本中に 「川内」 「河内」 という地名は数多い。九州には 「川内市」 と書く 「せんだいし」 があるし、大阪の 「河内」 は 「河内音頭」 で知られている。
私の郷里の庄内にも 「河内」 (かわち) があって、「河内の兄マ」 というのは、庄内の昔話に出てくる代表的なキャラクターだ。とても間が抜けているが、憎めないという、落語でいえば与太郎的な人物である。
実は、ベトナムの 「ハノイ」 という地名も、漢字で書くと 「河内」 になるらしい。ちなみに、新潟南部を 「越南」 と称することがあるようだが、それは国際的には 「ベトナム」 のことである。
地名の読みというのは、かなりの曲者である。
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