父のアイヌ関連ウンチク
今日は朝に出発して、酒田に帰郷している。この秋、父が久しぶりに北海道旅行をしてきた土産話を聞いている。
アイヌ語に詳しい父は、北海道各地のアイヌ関係の博物館で歓待されたようだ。どうも見る目が違うらしい。
父によると、庄内の名峰、鳥海山もアイヌ語で意味がわかるという。この山は今でこそ 「ちょうかいざん」 と言うが、昔は 「とりのうみ」 だった。これはアイヌ語で 「高いところに沼がある」 という意味なのだそうだ。確かに、鳥海山には火口湖がある。
これに類した地名はいくつでもあるようだ。例えば、「鼻」 のことを 「エド」 というらしい。伊豆半島の 「いづ」 は、この変化であり、鼻のように突き出した半島だからこの名がついたという。「あご」 は 「ぬとぅ」 。能登半島はあごのように突き出しているので、「ぬとぅ」-「のと」 半島だというのである。
そんなに詳しいのなら本にでも書けばいいのに、「いやだ」 と言い張っている。そのくせ、大学ノートに何冊も資料を残しているのだから、そんなものをまんま受け継いだら、大変だ。
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