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2003年12月21日

妙な挨拶が消える?

最近気付いたのだが、コンビニなどで、あの「いらっしゃいませこんにちはぁ」という変てこりんな挨拶が減ってきている。

当サイトでも 「いらっしゃいませこんにちはぁ」の怪 というコラムでさんざん批判したし、新聞などでも否定的な見解が多かったので、消える傾向にあるのかもしれない。

いい傾向というよりも、今までがあまりにも変てこりんだったので、単に普通に戻りつつあるだけだ。

「いらっしゃいませこんにちはぁ」 の何がおかしいかというのは、コラムに書いたので、ここではつまびらかには述べないが、要するに、コンサルタントの方々が、「いらっしゃいませ」 に 「こんにちは」 を付けることによって、店と客との相互コミュニケーションが促進されるという幻想を振りまいたのが、そもそもの間違いだったと思うのだ。

普通の日本人として「こんにちは」と挨拶されたら、「こんにちは」と返礼したくなるのが人情なのだが、虚空に向かって「いらっしゃいませこんにちはぁ」と連呼されても、まともに応えられるはずがない。結局、客側にとっては、「挨拶の返礼を強制されたのに、そんな雰囲気でもないし、結局できなかった」という妙なストレスが残ることになる。

そんなわけで、実はあれって、ずいぶん失礼な話なのだ。だんだん少なくなっているのは、喜ばしいことである。

しかし、いったん余計なものを付けると、いきなり取り去るというのも抵抗があるようで、最近は、「いらっしゃいませ、ごゆっくりどうぞぉ」というのが増えてきた。既に、なにかくっつけないと物足りなくなっているらしい。

しかし、コンビニに入って「ごゆっくりどうぞ」なんて言われても、なんだか違和感があるのである。ゆっくりしてる暇がないから、コンビニで買い物してるのだと思っていたら、世の中には、そうでもない人がいるらしい。

聞くところによると、1時間も雑誌の立ち読みをして、コーヒー 1缶だけ買って帰る猛者もいるようなのだ。「ごゆっくりどうぞぉ」なんて言うからには、そういう客も歓迎なのかもしれない。

 

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