「サンタさん」という言い方
昨日に続いて、サンタ・クロース・ネタ。
サンタ・クロースは、4世紀に小アジアの司教だった聖ニコラウスをオランダ語で Sint Klaes と言い、さらに英語になって、Santa Claus になった。だから、「サンタ」の部分は、固有名詞というよりは「聖」という意味であるはずだ。
だから、公式には「サンタさん」というのは日本だけで、その言い方は間違いということになり、英米では、きちんと "Santa Claus" という - ということになっている。ところが、どうも、そう簡単に割り切れるものでもない。英語圏でも "Santa Claus" と標記するからには、「サンタ」が名前で「クロース」が名字だという「錯覚」が存在するように思われる。
その証拠は、一つだけ挙げれば十分だろう。
Nat King Cole の歌でおなじみの "The Christmas Song" に、"They know that Santa's on his way" というフレーズがある(下のビデオの 1分 12秒あたり)。"Santa Claus is on his way" ではなく、"Santa's on his way" である。
だから、私は平気で「サンタさん」と言っている。
今夜はクリスマス・イブ。一夜明ければクリスマス。世界に平和を。Merry Christmas!
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