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2003年12月 7日

「あなかんむり」 という部首

人間、いくつになっても、知らないことというのはあるものだ。「家」 や 「宇」 の部首は 「うかんむり」 だが、「空」 はそうではない。

「うかんむり」 のようなものの下の 「八」 の字まで含めて、「あなかんむり」 というのだそうだ。なるほど、これは二重の意味で 「穴」 だった。50歳を過ぎて初めて知った。

それも、ラジオの子ども電話相談室に登場した、小学生の質問で知ったのである。この小学生、「どうして 『空』 は 『うかんむり』 ではないのですか?」 とかなんとかいう質問を寄せてきた。私が驚いたのは、 「空」 が 「うかんむり」 でないという事実よりも、この小学生が、どうして違うということを知っていたのかということである。まったく、侮れない子どもがいるものだ。

その上、ややこしいことに、私の持っている三省堂の 「携帯新漢和中辞典」 では、「あなかんむり」 は部首索引では五画の中にあって、三画の 「うかんむり」 と区別されているものの、実際には、「うかんむり」 の中に一緒くたに収録されている。「厳密にいえば違うが、それがどうした」 程度の扱いだ。

「うかんむり」 というのは、字源は象形で 「屋根の形」 といわれている。「あなかんむり」 は形声文字で、「八」 の転音だそうだ。「あなかんむり」 の字には、「究」 「窮」 「突」 「窃」 「穿」 「窓」 などがある。なるほど、「穴っぽい」 意味の漢字ばかりだ。

ならば、どうして 「空」 が 「穴」 なのかというと、「空っぽ」 だからということのようだ。ふーむ、なるほど。かなり 「トリビア」 っぽい話題になってしまった。

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