のんきなヨーロッパ
日本のレストランでありがたいのは、食い終わったら伝票をレジに持って行って、さっさと精算ができるということだ。
ヨーロッパでは自分のテーブルを担当しているウェイターを呼んで精算してもらわなければならないが、混雑しているとなかなか来てもらえず、延々と待たされる。
私なんかの昼飯の食い方は日本人そのもので、ササッと食べ終わってさっさと出たいのだが、下手するとウェイターにテーブルに精算に来てもらうまでにかかる時間の方が、食事そのものの時間より余計にかかったりしてしまう。
その辺を暇そうにウロウロしているウェイターは別のテーブルの担当だから、同僚の担当領域を侵そうという気はない。それはチップをもらうという習慣に起因しているようだ。自分の担当でないテーブルの客からはチップをもらうわけにいかないのだ。
だから私は注文した品物が運ばれて来た時点で、「前もって(in advance) 払っておきたい」と言って前払いを専らとしているのだが、それでもウェイターが忙しいと「ちょっと待って」などと言って向こうに行ったきり、忘れ去られてしまったりする。
ヨーロッパという地域はそのあたり、案外保守的で非効率だ。別の言葉でいえば「のんき」すぎる。セカセカでイラチの米国人や日本人とは気が合わないことが多い。
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