「雪かき」 のいろいろな言い方
朝、通学の娘を駅まで車で送ったら、カーラジオで気象予報士の森田さんが、「雪かき」 は地方によって言い方が違うという話をしていたので、聞き耳を立てた。
確かに、我が庄内地方では 「雪のけ」 (実際の発音は 「ゆぎのげ」) と言い、「雪かき」 とはまず言わないのである。
ちなみに、森田さんによると、秋田では 「雪よせ」 「雪なげ」 と言うらしい。「よせ」 というのは、雪を道の中央から端に寄せて通行できるようにするので、何となくわかる。「なげ」 というのは、東北では 「捨てる」 ことも 「投げる」 というので、また、これもわかる。
北海道では 「雪はね」 と言うらしい。「へぇ~」 である。庄内生まれには、あまりピンと来ない。
新潟でも比較的積雪の少ない下越地方では、庄内同様に 「雪のけ」 と言い、中越では 「雪ほげ」、豪雪地帯の上越では 「雪ほり」 と言うらしい。「掘り」 というのは、さすがに相当積もるのだなぁと実感させる言葉である。
石川、富山では 「雪どかし」 「雪すかし」 と言い、岐阜では 「雪またぎ」 と言うようだ。それぞれ、その地方なりの雪の積もり方を実感させる。
太平洋側では、一様に 「雪かき」 である。降り方にそんなに差がないし、生活にしみ通っていないのかもしれない。
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